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『天才探偵ミタライ〜難事件ファイル「傘を折る女」〜』荘司さんコメント [島田荘司]

☆3月7日土曜日 午後9時〜午後11時10分 フジテレビ系列
御手洗潔:玉木宏さん。
石岡くん:堂本光一さん。


「物体は何故足もとに落下するのか、太陽は何故、何を燃やして、あんなに長時間燃えていられるのか。積年のこの問いに、地下の悪魔が引っ張っているからだ。
神がわれわれのためになさっていること、感謝を、と回答したのは宗教家です。
万有引力の原理を説明し、核融合の存在を示唆したのは科学者で、彼らこそが名探偵でした。
 誰も気づかなかった解明の衝撃が、謎→解決の骨組みを持つ「本格ミステリ―」を、世界に向けて出発させたのです。そして名探偵は、新たな神でした。
 
 自然科学は、常に事件発生と、これに対処する名探偵との関係であり、その学問的体系化とは、彼の事件簿の累積です。
 鳥インフルエンザは、何故鳥と豚と人間が接近して暮らす地域でばかり発生するのか。
 親子でも拒絶反応が起きる臓器移植が、何故クローンとでは起きないのか。
まず謎の事件が発生し、知らせを聞いた科学者が現場を訪れて、常に推理の論理で現象を説明し、犯人を指摘します。殺人事件の解明もまた、そういう一環です。
 
 「本格ミステリー」の名探偵は、21世紀が深まるにつれ、ますますその需要を増していくと思います。玉木さん、堂本さんのコメントを読むと、こういう構造を、うすうす察知してくれているように読めます。玉木+堂本組は、現在考え得る限り、最高の配役と思います。回を重ねて行けば、一流二人の醸す空気も熟成して、これまで誰もなし得なかった脱日本型の達成も、可能になると期待しています」


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